Q&A LIST

どんな?プロジェクトですか?

神戸の街に子供から大人まで楽しめるアートを増やしたい。街中でアートと気軽に触れる機会を増やし市民とアートとの関りを高めたい。世界中のアーティスティックな若者が集い交流する都市にしたい。そんな思いから「Kobe Mural Art Project」実行委員会を発足し、市内を中心にミューラルアート(壁画)を増やすプロジェクトを仕掛けていきます。

第一弾として、「神戸市役所2号館ありがとうプロジェクト」を開催します。1957年から60年以上、1995年の阪神淡路大震災から25年間、市庁舎として活用されてきた市役所2号館が2020年秋に解体されます。これまで頑張ってきたこの建物に感謝してお別れしたいという思いから、市職員の方々やこの庁舎を訪れてきた市民の方々とともに最後に華やかなアートイベントで楽しもうとプロジェクトを立ち上げます。

内容は①2号館の南北の壁にミューラルアートを描く、②庁舎内でアートギャラリーを開催、③庁舎内にみんなでお別れのメッセージを書く場を設ける、④庁舎内で水鉄砲にカラーインクを入れて撃ちあうイベントを開催、を予定しています。

このプロジェクトをなぜ?始めようと思ったのですか?

日本ではアート活動をしても生活費を稼ぐようになる人はごくわずかです。アーティストがアート活動によってきちんと対価を得て暮らせるようになるためには、それを取り巻く街の人たちがアートに対する造詣を深めていき、街としてアートを楽しみアーティストを育てていく文化の醸成が必要である。街中にミューラルアート(壁画)を増やすことにより、神戸の街に子供から大人まで楽しめるアートを増やし、アーティストが評価されるまち、市民によってアーティストが育てられる文化が醸成されたまちを実現させたいと考えている。

神戸市役所の2号館が来年秋に解体されるということで、市のシンボル的な建物である庁舎にミューラルアートを入れれば、多くの人にアートに触れる機会を提供できると考えた。またそのアーティストにきちんと対価を支払うプロジェクトにできれば今後、アーティストを正当に評価し、育てていく文化が醸成されるきっかけになるのではと考えたため。

もう一つは62年間も市の庁舎として使用され、震災後も一部解体されながらも25年間使用され続けた2号館に感謝を示し、お別れのイベントを開きたいという思いもあったため。

このプロジェクトを通じて何を実現されますか?

そもそも日本はアーティストが暮らしにくい状態にある。アート活動をしても生活費を稼ぐようになる人はごくわずか、それ以外のアーティストは日々アルバイトなどをしながら生活費を稼いでいる。アーティストがアート活動によってきちんと対価を得て暮らせるようになるためには、それを取り巻く街の人たちがアートに対する造詣を深めていき、街としてアートを楽しみアーティストを育てていく文化が必要である。しかし造詣を深めようにもアートに触れられる場所は美術館やギャラリーなどに限定されており、日常の身近な場所でアートを感じることは少ない。そのためなかなかアートを育てるという文化が醸成されない。

 このKobe Mural Art Projectで街中にミューラルアート(壁画)を増やすことにより、神戸の街に子供から大人まで楽しめるアートを増やしたいと考えている。街中でアートと気軽に触れる機会を増やし市民とアートとの関りを高め、アーティストが評価されるまち、市民によってアーティストが育てられる文化が醸成されたまちを実現させる。

アートに対して正当な評価が得られるまちとなり、同時に、神戸を日本だけでなく世界中のアーティスティックな若者が集い交流する都市にしていく。

プロジェクトに関する活動歴を教えてください

・2015年六甲アイランドのカナディアンハイスクールを中心に、POW!WOW!JAPANを開催。カナディアンの校内以外でも、デカパトス、Gスケートパーク、ファッションマートなど島内のさまざまな民間施設、公営施設にミューラルアートを作成。

・2017年港都神戸芸術祭の関連プロジェクトとしてPOW!WOW!JAPANを開催。神戸のウォーターフロントを中心に、メリケンパーク、センタープラザ、センタープラザ西館、ハーバースタジオ、元町のオフィスビルなどでミューラルアートを作成。

・2019年大阪道頓堀の河川管理通路にて、南海電鉄と組んでウォールシェアという仕組みを実験的に導入しミューラルアートを多数作成。今現在もその数を増やしている。

プロジェクトを行うことで「誰の」「どんな事が」解決しますか?

・アーティストがアート活動に専念して生活が送れないという問題に対し、まち全体としてアートを享受し、楽しみ、応援する文化が醸成されることで解決に向かっている。

プロジェクト支援者に向けて達成したい想いなど

・このプロジェクトはストリートアートの一つであるミューラルアートを街に実装することで、たくさんの人にミューラルアートに触れてもらい、楽しんでもらい、「アートって楽しい」「アートって面白い」と思ってもらうことが目的です。アートを気軽に楽しみ、アーティストをリスペクトし応援する。そんな文化が醸成されていけば、もっと神戸は五感で楽しめる素敵な街になると確信しています。

プロジェクトが達成終了して1年後は、どうなっていますか?箇条書きでお答えください

・日本でおそらく初めて自治体庁舎(今回は市役所2号館)にミューラルアートが描かれる。

・市役所2号館が2020年秋に解体されることになるが、たくさんの人に感謝され、お別れのメッセージが描かれ、役所としてもしっかり整理をつけての解体が行われる。

・神戸市内で第二弾、第三弾とミューラルアートのイベントが発生し、市内にミューラルアートが増えている。

・ミューラルアートを目当てに訪れる観光客が増える。

・神戸市外からもイベントのオファーを受け、神戸からミューラルアートが広がり始める。